シチリア総督だったウェレスの悪政を激しく糾弾し痛罵するキケロの『ウェレス弾劾裁判』という論文を読み解きながら、当時の属州シチリアと、ローマの政治体系を明らかにしていく本。<br>タイトルには『古代ローマ帝国』とありますが、カエサルもアウグストゥスも出てきません。元首時代に至る前の、共和制時代のこと書いてます。作者の意によるとインペリアリズム(帝国主義)は、たとえばかつてのソビエトや大日本帝国のようにエンパイアがいなくても成り立つので、共和制時代に帝国があってもおかしくないのだそうです。でも、まぎらわしいよねえええ
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教養(歴史)
- 感想投稿日 : 2006年10月27日
- 本棚登録日 : 2006年10月27日
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