時代はバブル崩壊後。携帯もない時代。
女はまだ、数年働いたら結婚、退職というのが当たり前だった時代。
懸命にもがく姿が生々しく伝わってきて、自分のことのように思えたり、
こんな会社じゃなくて良かったと思えたり。
突然トマトの君とかパイロットになるきっかけとか、突拍子もない
設定に、現実味が無いなぁと思うこともあったけれど、そういうときに
彼女たちがどういう行動をするのか、それは時代がいつであろうと
腹をくくれる女なのか、どうなのかが問われるんだよなぁ。
最後はリサも康子も紗織もみどりも格好よかった。
気持ち悪かったのは、紀子。でも、いるよねこういう女。
多くの人が印象に残るところをやはり引用します。
世の中に「普通のOL」などという人種はいないし、「普通の人生」もない。
いくつもの結節点で一つ一つ判断を迫られながら、結局、たった一つの自分の人生を選び取る。
男も女もなく、この言葉をかみしめながら生きていくことが大事なのかもね。結節点で腹をくくれる人間になりたいと、思う。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2013年10月5日
- 読了日 : 2013年10月1日
- 本棚登録日 : 2013年9月8日
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