パンセ抄の中で「褒められたい」というくだりが共感します。
この中でもぴったり的中なのがP105「あらゆる人は、それぞれに自慢ばかりしている。さらに哲学者たちも、称賛してくれる人が欲しい、また、そうした批判を書いている当人も、批判が的確だと褒められたいがために書くのだ。また、その批判を読んだ者も、それを読んだという誉れが欲しいのである。そして、これを書いているわたしですら、おそらくは、そうした願望を持っているだろう。また、これを読む人だって・・・・。(断章一五〇)」その通りである。パンセ抄は最初の頃はそれほどのものではなかった、読み返して行くとその素晴らしさが、まるで肉汁の様に湧き出てくるのである。
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- 感想投稿日 : 2012年10月18日
- 読了日 : 2012年10月18日
- 本棚登録日 : 2012年8月27日
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