20世紀初頭のハイソサエティーの美しさと儚さ。
過去を取り戻そうとする男の純愛と破滅。
「私」(Nick Carraway)はカレッジを卒業後、ボンドビジネスを学ぶためにミッドウェストから東海岸へ移住する。いとこのDaisy Buchananとその旦那のTom Buchanan、Daisyの友達でプロゴルファーのJordan Bakerと出会い、東海岸のきらびやかで浅はかな世界を知る中で、「私」はミステリアスな隣人Gatsbyとも知り合う。
先月読んだ村上春樹の「騎士団長殺し」はここから着想を得たんだなと即座に思った。華やかなパーティーの描写は美しく、オレンジやコーヒーや花束の香りがしてきそうな一方で、ふとした時に悲しみや寂寥感のある文章が流れてくる。最初のページの父親のクオートなどは洗練されていて、いつまでも覚えておきたいと思う。
久しぶりの洋書ではあったがオーディオブックのおかげで1週間程で読了。ただ、知らない単語がまだまだあるので理解度は70%がいいとこだろうと感じる。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2024年1月25日
- 読了日 : 2024年1月25日
- 本棚登録日 : 2024年1月25日
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