父と暮せば (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社 (2001年1月30日発売)
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本棚登録 : 916
感想 : 121
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泣いてしまった。今だから、なおさらなのかもしれない。
忘れてはいけないことがある。あの日のヒロシマのことを、その後、生きた人の苦しみを。ともすれば、人はつらいことや悲しいことを忘れたいと願うけれど、「ちゃんと記憶し伝える」べきことだってあるのだ、、、たとえそれがとても苦しいことであったとしても。
「知らないふり」をしてはいけない、というメッセージが込められた物語。
劇作家としての作者の技量がひしひしと伝わってくる、台本の様式の一冊。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: エッセイ・小説・フィクション
感想投稿日 : 2011年5月20日
読了日 : 2011年5月20日
本棚登録日 : 2011年5月20日

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コメント 1件

猫丸(nyancomaru)さんのコメント
2014/02/25

「今だから、なおさらなのかもしれない。」
初めて読んだ時の衝撃は忘れられない(お芝居観たかった)。この後で読んだマンガ「夕凪の街 桜の国」こうの史代:作(双葉社)にも震えました、、、

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