江戸の文化に興味があり、著者の撫子さんのツイッターでこの本を知った。
着物と帯の合わせ方がとても可愛く、心が満たされた。
浮世絵を見ているだけでは分からない帯や髪型が、どのようになっているのかがよく分かる。
解説で当時の流行なども知ることができる。
推し歌舞伎役者のモチーフを取り入れた着物や、顔が描いてあるうちわを愛用している様子は、現代と繋がるものがあると思った。
そして若衆の前髪へのこだわりが、現代にはない感覚で面白く感じた。
若衆歌舞伎を禁止され、前髪をなくさなければならなかった彼らが、月代をあらわにするのを嫌がって発明した「野郎帽子」は大変興味深かった。
また、陰間(男色を売る少年)はパッと見だけだと、男性だと分からない。
それほど着飾り方が女性のようで、見分け方が難しいと思った。
この本は浮世絵鑑賞時に確認するための資料として手元に置いておくのが良いと思う。
着こなし方や髪型などの構造が分かりやすいので、絵を描く人の資料としても良いだろう。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
歴史・浮世絵
- 感想投稿日 : 2021年2月22日
- 読了日 : 2021年2月22日
- 本棚登録日 : 2021年2月22日
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