地アタマを鍛える知的勉強法 (講談社現代新書)

著者 :
  • 講談社 (2009年12月17日発売)
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本棚登録 : 709
感想 : 94
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斉藤孝さんの本はこれで2冊目。


結論、細谷功氏の本(地頭力を鍛える)とこの本でいう地アタマはかなり違うなと、また受験や資格の勉強などを学習者向けの本だなと読んで思いました。
この本の中では、地アタマを定義せずに「いかに知的に勉強をするのか?」というのにフォーカスされていたと思います。

全体として、「勉強法」の話です。
特に筆者自身が勉強(教授として常に学び・人に教えるという立場での)をする中で自分に合ったオリジナルな方法を生み出し、それを紹介した本でした。
印象的だったのが3点、
古典(ニーチェ/孔子など過去の偉人)の著者の生き方から影響を受けているなという点、
学者(南方熊楠/白川静/アインシュタインなど)の考え方の影響という点、
著者自身の勉強体験(苦労しおそらく試行錯誤した)の結果からこの本は構成されているなというのが印象に残りました。


今回の学び
・羽生善治曰く「私はなるべく盤上を美しくしようとデザインしているのです。」
・感情を理解することは非常に大切です。他人を愛するもとが理解力ではないか。
・古典は共通性が高く、日本の古典さえ押おさえておけば国際的に非常に高い通貨を持つことになります。
・南方熊楠の話:知ることが何よりの快楽であり、何があっても根本のモチベーションは揺るがず、研究が先細りになることはなかったのです。


視点を変えると、古典や偉人を知るきっかけになる本だなと思えました。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2010年12月21日
読了日 : 2010年12月21日
本棚登録日 : 2010年11月21日

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