キリスト教と笑い (岩波新書 219)

  • 岩波書店 (1992年3月19日発売)
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著者は、「武器としての笑い」であるウィットと、「解放としての笑い」であるユーモアを区別します。著者によれば、ユーモアの精神とは、終末論的状況においてキリスト教的な希望を失わず、それゆえにこの世の存在を相対化することのできる精神を意味しています。

その上で、こうした観点から、キリスト教の歴史の中からとくにユーモアを感じさせるエピソードを紹介しています。とりわけ『旧約聖書』におけるヨナの物語や、イエス、パウロ、ルター、カール・バルトについて、比較的くわしい検討がおこなわれています。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 宗教
感想投稿日 : 2015年12月16日
読了日 : -
本棚登録日 : 2015年12月16日

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