著者は、「武器としての笑い」であるウィットと、「解放としての笑い」であるユーモアを区別します。著者によれば、ユーモアの精神とは、終末論的状況においてキリスト教的な希望を失わず、それゆえにこの世の存在を相対化することのできる精神を意味しています。
その上で、こうした観点から、キリスト教の歴史の中からとくにユーモアを感じさせるエピソードを紹介しています。とりわけ『旧約聖書』におけるヨナの物語や、イエス、パウロ、ルター、カール・バルトについて、比較的くわしい検討がおこなわれています。
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カテゴリ:
宗教
- 感想投稿日 : 2015年12月16日
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- 本棚登録日 : 2015年12月16日
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