巷説百物語 (角川文庫)

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本棚登録 : 4330
レビュー : 428
著者 :
制作 : FISCO 
キじばと。さん 日本の小説・エッセイ   読み終わった 

シリーズ第一弾。

江戸の蝋燭問屋の若隠居である「考物の百介」こと山岡百介は、怪異譚を収集して諸国をめぐっています。そんな彼が、旅先で偶然出会った「小股潜りの又市」と「山猫廻しのおぎん」という二人の人物の策略によってもたらされた怪事件に巻き込まれ、それ以来三人は協力しながらさまざまな事件を解決にみちびくことになります。

著者特有の語り口で物語られる怪異譚の背後に、人間世界の闇にまつわる事件がひそんでいることが明かされ、最後に百介がワトソンの役割を演じるかたちで、一連の奇妙な出来事はそれを解決するために又市たちの仕組んだ策略であることが種明かしされるという形式で書かれた連作短編集となっています。

著者ならではの作品世界がしっかり構築されており、江戸時代を舞台にした物語とキャラクター性の強い人物造形がそのなかにうまく収められています。著者のストーリー・テラーとしての手腕が存分に発揮されているシリーズであるように思います。

レビュー投稿日
2019年10月12日
読了日
-
本棚登録日
2019年10月12日
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