特環に所属する菰之村茶深(このむら・ちゃみ)という少女は、ネコの「オゥル」をつかって、上から命じられた鮎川千晴(あゆかわ・ちはる)という少女の監視をおこなっていました。そんな彼女が、偶然「ふゆほたる」に出会います。さらに監視対象である千晴も、茶深に好奇心を寄せるようになり、意外な彼女の正体が明らかにされることで、日の当たらない地位にくすぶっていた茶深は、思いがけずも特環と虫をめぐる謎の核心へと近づいていくことになります。
一方、「むしばね」のリーダーに就任することを要請された詩歌は、「むしばね」のメンバーたちの居場所をつくりだそうと戦い、その結果死んでいった利菜とは異なる道を歩もうと決意します。そんな彼女を見守ることを利菜に求められた「アイジスパ」こと城谷怜司(しろたに・れいじ)は、利菜がほんとうに彼らに求めていたことがなにかを悟ることになります。
またしても新しいキャラクターが導入されることになりましたが、物語の核心につながっていくような人物配置がおおむね完成に近づいてきているような印象もあります。今後の展開のなかで、彼らがどのようにストーリーを推し進めていくことになるのか、たのしみです。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
少年向けライトノベル
- 感想投稿日 : 2018年8月15日
- 読了日 : -
- 本棚登録日 : 2018年8月15日
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