森が消えれば海も死ぬ―陸と海を結ぶ生態学 (ブルーバックス)

著者 :
  • 講談社 (1993年7月1日発売)
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開発などの人間の営みによって、森や海の自然環境が危機にさらされていることを説明しています。なお、2019年現在、第2版が刊行されているようです。

本書では、森林、河川、海洋を生態学的な観点からひとつながりのものとしてとらえ、森の豊かさと海の豊かさが、たがいに密接に結びついていることが明らかにされています。森の土壌が痩せると、海藻など海の生物の成長に欠かせない鉄をはじめとする栄養素の流入が止まってしまい、「海の砂漠化」という現象が起きてしまいます。これは、海底が石灰藻に覆われて、他の生物がいっさい着生できなくなった状態を意味しています。

さらに、自然の水質に変化をおよぼさないようなダムや護岸工事の手法があることに触れられ、そうした技術を有効に活用するべきだと語られています。

さまざまな条件が密接に結びついて、生物の住みやすい地球環境がかたちづくられていることがわかりました。漁師が海の資源を守るために山に植樹をするという話は、英語の教科書に載っていたということもあって、興味深く読みました。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 数学・科学・技術
感想投稿日 : 2019年4月23日
読了日 : -
本棚登録日 : 2019年4月23日

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