懐奘が師・道元との間に交わされた問答を書き残した『正法眼蔵随聞記』の解説書です。
テクストに基づいて字句の注解をおこなったものではなく、著者自身が理解した道元の思想のエッセンスが自由に語られています。たとえば佐藤一斎の『言志四録』や幸田露伴の『洗心録』などが参照されており、広い意味での求道精神を『随問記』に記された道元の足跡のうちにさぐることがめざされているといってよいのではないかと思います。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
宗教
- 感想投稿日 : 2015年2月6日
- 読了日 : -
- 本棚登録日 : 2015年2月6日
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