ハイデガ-入門 (講談社選書メチエ)

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本棚登録 : 138
レビュー : 13
著者 :
キじばと。さん 哲学・思想   読み終わった 

フッサールの現象学をヒントに独自の「欲望論」の立場を構築した著者が、やはりフッサールのもとで哲学を学びながら独自の思想を築いたハイデガーの『存在と時間』について解説している本です。

著者は、ハイデガーの「存在の歴史」についての構想には立ち入らず、『存在と時間』の既刊部分を実存哲学の書として読み解いています。ただし「実存哲学」といっても、著者自身の「欲望論」の観点から『存在と時間』の議論を理解しようとする試みとなっています。そうした立場から、ハイデガーがおこなっている本来性/非本来性の区別に対して、現象学的な意味の分析にとって外的な評価軸を持ち込んでいるという、レーヴィットらと同様の批判がおこなわれています。

ハイデガーの思想そのものを解説したものではなく、著者自身の立場からハイデガーの議論を整理し、読者を哲学そのものへと導く本だといえるように思います。

レビュー投稿日
2015年3月20日
読了日
-
本棚登録日
2015年3月20日
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