「ぼく」とネコの「ペネトレ」の間で交わされる、哲学的なテーマについての対話40編を収録している本です。
著者の本の中では、『翔太と猫のインサイトの夏休み―哲学的諸問題へのいざない』や『倫理とは何か―猫のアインジヒトの挑戦』(ともにちくま学芸文庫)も、やはり哲学する猫との対話というかたちをとった哲学の入門書ですが、本書がもっとも読みやすいように思います。
一つひとつの対話は独立して読めるようになっていますが、永井がこれまでくり返し論じてきた〈私〉をめぐる問いへと収斂しているようにも思えます。そうした視点から本書で示されている問題をもう一度考えなおしてみるのも、おもしろいのではないかと思います。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
哲学・思想
- 感想投稿日 : 2017年9月9日
- 読了日 : -
- 本棚登録日 : 2017年9月9日
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