
教授に頭を下げてふたたび研修医として医療の現場に復帰することになった斉藤は、彼と同じ研修医の道場久善がとつぜん病院から疾走するという事件に遭遇します。病院で最後に道場と会った斉藤は、彼の実家を訪ねます。そこでは、町医者である道場の祖父が、地域の患者たちに寄り添って診療を続けている姿がありました。
その後、NICU(新生児集中治療室)へ回されることになった斉藤は、双子の未熟児の出産現場に立ち会うことになります。ところが、子どもたちの父親は、障がいの可能性のある子どもを受け入れようとしません。それでも斉藤は、子どもたちの姿に生きようとする意志を感じますが、そんな彼らに、双子の弟がダウン症であることが判明するという、さらに残酷な事実が突き付けられます。
新しい現場でも医療の矛盾に直面し、心を痛め涙を流す主人公の姿に感動します。ただ、テンションについていけるかどうかによって、作品の評価は変わるかもしれません。
- レビュー投稿日
- 2017年6月11日
- 読了日
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- 本棚登録日
- 2017年6月11日
『ブラックジャックによろしく(3) (モーニング KC)』のレビューへのコメント
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