一青は、自分に欠けている「渇き」とそれを越えたところにあるワインをさがし求めて、単身でタクラマカン砂漠へと旅立ちます。命の危機にも直面しながら、ガイドのローランという女性との出会いを通じて、一青は新たな境地に進んでいきます。
一方雫は、知人でミステリ作家の夏八木舞子(なつやぎ・まいこ)のもとに届いたワインと脅迫状をめぐる事件をみごとな推理で解き明かすというエピソードを挟んで、ついに「第二の使徒」のこたえを出すときがやってきます。
シャトー・パルメ2000年のワインに「モナ・リザ」の姿を見たと思った雫でしたが、そこに現われたのはダ・ヴィンチそのひとであり、女性的なやさしさが欠けていることを思い知らされます。これに対して一青は、おなじパルメの99年のワインに「母」のイメージを見て、豊多香の出した謎のこたえにたどり着きます。
今回はかなり強引なストーリー展開のような気もしますが、豊多香の遺言状をめぐる雫と一青の勝負ものこすところあと一戦となり、つづきが気になります。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
青年コミック
- 感想投稿日 : 2021年4月29日
- 読了日 : -
- 本棚登録日 : 2021年4月29日
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