著者の死まで『週刊新潮』で連載された「男性自身」の最終巻を文庫化したものです。
著者らしいユーモアに満たされたエッセイです。吉行淳之介や高橋義孝といった著者が尊敬していたひとたちの死に接して、しだいにみずからの老いを意識するようになる経過が書かれています。自己の死に直面する著者の心の揺れ動きが飾ることなく示されており、ユーモアとともに胸の痛みをおぼえました。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
日本の小説・エッセイ
- 感想投稿日 : 2021年2月4日
- 読了日 : -
- 本棚登録日 : 2021年2月4日
みんなの感想をみる