十三妹 (中公文庫 た 13-5)

著者 :
  • 中央公論新社 (2002年5月1日発売)
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本棚登録 : 214
感想 : 25
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中国の武侠小説を題材に取って、自由にリライトした作品です。

主人公は、「十三妹」(シーサンメイ)こと何玉鳳。彼女は中国全土に名前の知られた女忍者ですが、現在は科挙試験の合格をめざす安公子の第二夫人の座についています。そんな彼女たちの暮らす家に、「錦毛鼠」こと白玉堂という賊が忍び入り、十三妹にメッセージをのこしていきます。十三妹と錦毛鼠とのあいだには、過去に因縁があった模様で、十三妹はすこし頼りない夫の安公子を影から見守りつつ、錦毛鼠とわたりあっていきます。

解説は、『銀河英雄伝説』シリーズの田中芳樹が執筆しており、本作が新聞連載されていた小学生時代、熱心に読みふけった思い出が語られています。現在のライトノベルにまで連なる戦うヒロインものの小説の系譜を、ここにたどることができるのではないかというような想像をしたくなります。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 日本の小説・エッセイ
感想投稿日 : 2014年7月22日
読了日 : -
本棚登録日 : 2014年7月22日

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