第1巻では、事件の背景となった徳川綱吉治世を簡単にたどるとともに、勅使饗応の御馳走役に任命された浅野内匠頭長矩が高家筆頭吉良上野介義央の冷酷な仕打ちに耐える場面がえがかれています。
大老酒井雅楽から堀田正俊へと権力が移り、さらに堀田の死によって側用人が実質的な権力をにぎるようになるまでの動向をドラマティックにえがくことで、事件のバックグラウンドとなった綱吉政権時代のありようを、読者にわかりやすく伝えています。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
日本の小説・エッセイ
- 感想投稿日 : 2019年1月15日
- 読了日 : -
- 本棚登録日 : 2019年1月15日
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