会社の倒産後、全財産を盗まれてしまった硯木正一(すずりき・しょういち)は、隅田川沿いに小屋を建てて生活を始めます。彼は、クロやモチヅキさん、ハシモトといった、金もなければ地位もないけれども、底抜けに明るく毎日を生きている人びととの出会や、そこにあるもので工夫を重ねていく生活に、充実を覚えるようになります。
「豊かさ」とは何かという根源的な問題を読み取ることはもちろん可能ですが、イデオロギー的な主張は抑制されており、登場人物たちの魅力がストーリーの駆動力となっていて、おもしろく読みました。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
日本の小説・エッセイ
- 感想投稿日 : 2015年11月13日
- 読了日 : -
- 本棚登録日 : 2015年11月13日
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