漢文の試験を次の日にひかえた娘に、父が漢文の基本的な知識を解説するという形式で書かれた漢文の入門書です。
センター試験の漢文くらいであればお釣りがくる内容だと書かれており、大学入試に必要な基本的な句法はおおむねとりあげられています。もちろん、本書を読んだだけではじっさいの問題で得点できるとはかぎらず、演習をこなす必要はあるでしょう。
本書のような形式の入門書のばあい、教えを受ける生徒役の登場人物は当然のことながらこれから学ぶべき内容について知らないという設定になっているのですが、本書に登場する娘は不まじめながらもいちおう漢文の授業を受けているという設定になっており、さらにときおり言語についての鋭い洞察を示しているところもあって、おもしろく読むことができました。
読書状況:読み終わった
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言語
- 感想投稿日 : 2020年10月24日
- 読了日 : -
- 本棚登録日 : 2020年10月24日
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