源静香は野比のび太と結婚するしかなかったのか『ドラえもん』の現実(リアル) (PHP新書)

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本棚登録 : 121
レビュー : 23
著者 :
キじばと。さん メディア・サブカルチャー   読み終わった 

藤子・F・不二雄の代表作『ドラえもん』の世界について論じた、「ホンワカパッパな社会学的考察」です。

しばしばフェミニズムの立場から、しずかちゃんの入浴シーンなどが批判の対象になることはありますが、著者はそれ以上に重要な問題として、しずかちゃんには「かわいい女の子」以外の役割があたえられていないと指摘しています。この点はそれなりにおもしろく感じたのですが、それ以上の掘り下げがなされているわけではありません。同様に、1960年代から70年代の郊外に暮らす核家族としてえがかれている野比家を、戦後日本の時代背景のなかに位置づける議論は納得のいくものですが、こちらも『ドラえもん』の世界にえがかれる時代と場所を限定するだけにとどまっており、そこからなんらかの問題を取り出すような試みは見られません。

また、他のテーマについても、のび太とジャイアン、スネ夫の関係に民主党政権に通じる問題を見ようとするなど、こじつけの印象があります。

レビュー投稿日
2018年12月19日
読了日
-
本棚登録日
2018年12月19日
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