ある日、雨でずぶ濡れになって教室に入ってきた3人のクラスメイトの姿を目にした川岡一郎(かわおか・いちろう)は、彼らの姿が一瞬、まるで化け物のように見えたことに驚きます。さらに下校途中、一郎が彼らの正体を見抜いたことに気づいたクラス委員長の吉川(よしかわ)トオルに襲われた彼は、クラスメイトの戸ノ本龍子(とのもと・りゅうこ)に助けられ、「水の悪魔」によって街が危機に直面していることを教えられます。
こうして一郎は、龍子や吉川ルミといった仲間たちとともに、「水の悪魔」に対抗するため「光車」と呼ばれる魔法の力をもつ道具をさがし求めることになります。
詩人であり宮沢賢治の研究で知られる著者の手になる児童文学です。細部のギミックや、大人と子どもの双方を突き放したような視点から幻想的な物語を紡ぎだす手法に、どこか宮沢賢治に通じるものがあるようにも感じました。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
日本の小説・エッセイ
- 感想投稿日 : 2018年9月23日
- 読了日 : -
- 本棚登録日 : 2018年9月23日
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