日本軍兵士―アジア・太平洋戦争の現実 (中公新書)

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本棚登録 : 630
レビュー : 62
著者 :
tsune105さん  未設定  読み終わった 

日中戦争・太平洋戦争を通じて、現場に近い日本軍の戦中史。
「戦略レベルの戦史業書」と「戦術・個人レベルの戦場体験記」の隙間を埋める作品。

例えば、戦地で歯医者がいない、覚醒ヒロポンの多用、必要不可欠な装備の劣化、アメリカへの過小評価、軍記・組織の乱れ、陸海軍の不統一 、機械化の遅れ=人力や根性で補う等を例に富み、帰還した現場の管理職達の証言や出版物をまとめている。
個人の戦争体験記を、まとめただけという印象があり、物足りなさを感じる。
しかし、時系列で一定の体系化されており、理解しやすい工夫がされている。
また、敵であり戦勝国のアメリカと異なり、日本側の戦死者の記録が、遺族への気遣いや仲間意識により、後世の研究材料にならない杜撰な統計記録であった事は、初見であり収穫であった。改めて、日本人の弱さを考えさせてくれる。

レビュー投稿日
2018年3月20日
読了日
2018年3月20日
本棚登録日
2018年3月20日
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