f植物園の巣穴 (朝日文庫)

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本棚登録 : 1222
レビュー : 147
著者 :
tsurubamiさん じんわり泣きたい   読み終わった 

梨木果歩の小説は境界が曖昧だ。隣を見れば異世界。親しい人は幽霊。
今回はそれが顕著で、まるで夜明け近くの夢の中にいるようで、はっきり筋が通っているようなのに現実味が欠けている奇妙な感覚だった。
村田も家守もわりと時間をかけて読んだが、半年以上かかるとは予想だにしなかった。
面白いが入り込むまでに時間がかかり、そこから浮上するのにも時間がまたかかる。
本当なら自分一人の時間が楽しめる場所でゆるゆる読むべき本なのだが、あいにくそんな贅沢な時間は持っていない。
しかし、千代たちについては彼の記憶は生々しい。そこだけ妙に精彩だ。
最後にはすべて明かされ、ものすごく納得しました。
やっぱりあのシーンと、千代さんとの思い出は泣いてしまいました。
全体的に和風を強くした「裏庭」ぽいです。

レビュー投稿日
2014年1月25日
読了日
2014年1月24日
本棚登録日
2012年9月17日
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