繭の密室 - 警視庁捜査一課・貴島柊志 (中公文庫 い 74-13 警視庁捜査一課・貴島柊志)

著者 :
  • 中央公論新社 (2011年6月23日発売)
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本棚登録 : 308
感想 : 31
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重い話。
復讐の連鎖とはいっても、ひとつは完全な逆恨みだけど。
けれど、その犯人もある人物によってゆがめられた価値観と倫理観の持ち主だったわけで、本当の真犯人は逮捕されない……貴島(主人公の刑事)も存在に気付いていない……そのひとなのかもしれない。
誘拐された女の子が車に乗ってしまうシーン。
(私なら絶対しない!と思ってる人も多いだろうけど、案外、乗っちゃうらしいんだよね。
家がすぐそこだから、見知った道だからと油断しないように。)
女性が書いているからだろうか、リアルな恐怖を感じた。

ホラーと本格派が同居したシリーズなのですが、今回はホラーというよりサイコホラーかな。
ラストシーンの不気味な『繭』に戦慄する。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 怖い
感想投稿日 : 2013年8月3日
読了日 : 2013年7月28日
本棚登録日 : 2013年7月28日

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