相変わらず、面白くて大好きな漫画。
王宮コメディと銘打っているものの、実際は現実社会でも起こりうる話であり、だから読者は親近感をもって読めるのだろう。
今回リアルだと思ったのは、女王タニアが『ものに八つ当たりしたくても、自分の部屋にあるものはすべて貴重品だからできなくて自分へ向かった』という言葉。
一見ギャグなんだけれど、よく考えたら切ない言葉で、それに対して徹頭徹尾タニアのことだけを想っていた親友が、同じように彼女を大事に思っている長官の言葉を伝えるところがじんとした。
ネタバレになりますが、プラティナの再婚相手のおっさんは嫌いです。
母親のために知恵の限りを絞って、彼女を救ったタニアを完全に邪魔者扱いしている態度にむかついた。
自分たちは平和なんだから、今更なんだ波風立てるな、って本当にちっさい男だわ。まーそんだけ愛してくれる男がプラティナには必要だったんだからいいんですけれどね。
エキューが彼の自己中をばっさりぶったぎってくれてすっとしました。
カルバニアのいいところは読後感がすっきりしているところだと思います。
それでもって、読者をはらはらさせたコンラッド王子がいい仕事してました。
そのせいで、連載そのものがなんだか、そろそろエンドマークが出そうでどきどきしてます。
できればもう数冊は続けてほしいなぁ。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
じんわり泣きたい
- 感想投稿日 : 2014年1月4日
- 読了日 : 2013年12月28日
- 本棚登録日 : 2013年12月28日
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