あまり内容的には似ていないのだけれど、坪内祐三著『慶応三年生まれ 七人の旋毛曲り』の方が面白かった。いままで誰もが苦しんだ言文一致の小説の創作をめぐる話といっていいのかな。明治と現在の時制が入れ替わり、明治の文士がいきなり現代語で会話するのにはびっくり。高橋氏は「小説にそんな価値があるのか」と疑義を呈しながら、実は自分自身はその小説を創作することから逃れられないと気付いているのです。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
小説(国内)
- 感想投稿日 : 2015年11月24日
- 読了日 : 2015年11月2日
- 本棚登録日 : 2015年10月25日
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