幻滅 〔外国人社会学者が見た戦後日本70年〕

  • 藤原書店 (2014年11月22日発売)
3.09
  • (1)
  • (2)
  • (5)
  • (3)
  • (0)
本棚登録 : 86
感想 : 8
3

題名が「幻滅」とあるだけに、随所に皮肉が込められていました。”序にかえて”にあるように著者が日本に幻滅した要因は、政治経済についての常識の変化、共生・妥協・和を是とする社会から利益追求の競争社会への移行、平和主義から自国存在感の主張、それと文学の世界としています。私が興味をもったのは、1960年から富裕層の息子や官庁、大企業の新人たちがアメリカへMBAや経済学・政治学の修士・博士号を取得し、彼らが80年代に課長・局長レベルになり、日本社会のアメリカ化に貢献したということでした。正しく日米同盟の深化です。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 近現代史
感想投稿日 : 2015年4月2日
読了日 : 2015年3月29日
本棚登録日 : 2015年3月28日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする