失恋探偵の調査ノート ~放課後の探偵と迷える見習い助手~ (メディアワークス文庫)
- KADOKAWA/アスキー・メディアワークス (2014年12月25日発売)
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感想 : 10件
女子高生 零はある日、小学校からの幼馴染である秋人に自身の思いを告げるが、振られてしまう。零は振られたショックで落ち込み、食事ものどを通らなくなる…かと思いきや彼女は普段通り、いやむしろまるで秋人への想いが嘘だったかのように感じている自分に困惑する。そんな彼女は学校内で噂になっている失恋探偵 那由他に自分の想いは本当に恋であったのか解明してほしいと依頼する。
そして那由他のおかげで「失恋」を実感した零は恋について考えるため失恋探偵の助手を志願する。しかし舞い込んでくる依頼はそんなに甘いものばかりでなくて…。
大概は小説内の恋は甘いものと感じがちだが、「失恋」をテーマにした本作は恋愛に含まれる苦い部分も多く描かれていて個人的に内容が深いなと感じた。特に最後の話は様々な人の思惑が絡んでおり読んでいてこういうこと現実でもあるんだろうなと感じ、自分はこういう恋愛したこと全くないなと自身の過去を振り返った。
あとがきで作者が初代失恋探偵(本作に出てくる人の過去)を描いた作品をこれより前に出していると書いていたのでそちらもぜひ読んでみたい。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
ラブストーリー
- 感想投稿日 : 2017年2月23日
- 読了日 : 2017年2月23日
- 本棚登録日 : 2016年9月18日
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