わたし革命

著者 :
  • 岩波書店 (2003年11月7日発売)
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感想 : 3

岡山出身、女子マラソンで2度もメダルを獲得した有森裕子さんの自伝。激動の半生を、自ら綴っている。そこには、人と比べず、自分の成長だけを見つめること。他人以上の努力。意志の強さ。といった熱いメッセージも込められている。

有森さんは、2019年NHK大河ドラマ『いだてん』の元になった人見絹江さんを尊敬しており、時代を切り開く様は、重なって見える。(人見さんは1928年アムステルダムで日本女性選手として初のメダル。有森さんは1992年バルセロナで、人見さん以来2人目、64年ぶりの快挙。)

生まれたときに股関節脱臼だったこともあり怪我が絶えず、恵まれた身体とはいえなかった。様々な葛藤を抱えた時期もあった。それでも、ひたすらに努力し続けて、結果が実を結んだ。

しかし、そこで終わらず、これからも続いてくる未来の選手のために、自ら道を作っていく姿がとても印象的だった。(日本陸上選手初のプロ契約etc)

・「好きこそ、ものの上手なれ」この言葉は、私にとっては贅沢な言葉だ。

・練習中、長い間私は勝ったことがなかった。練習は勝負の場所ではない。自分が本当に成績を出さなくてはいけないのはどこなのか。これを肝に銘じておく。

・これまでは、自分のためだけに走っていた。でも、これからの走りは、私を含むメダリスト、アスリートと言うものを視野に入れての戦いになっていたのだ。

・メダルを取った後の人生の方がずっと長いのに、そのメダルに押しつぶされて生きていくなんて、できない。してはいけない。後に続くアスリートたちの為にも、私はもう一回オリンピックに出て実績を残し、選手の環境を少しでも変えていけるようなことをしなければ。

スペシャルオリンピックス日本の理事長も務められおり、大学時代に興味が湧いて、読んだ本。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2020年6月13日
読了日 : 2020年5月10日
本棚登録日 : 2020年5月10日

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