Audibleで聴きました。
耳のみの内容把握なので、正確性に欠けるかもしれませんが、この本の主たる主張は、クリエイティビティやアイディアの創出は、適切な訓練や方法論を踏めば、再現性のある結果をもたらすことができるもの、ということだと感じました。その方法論を著者の多彩な実務経験をもとにわかりやすく、概念化、言語化されています。
この本の中で特に印象に残ったのは、「問いの立て方」が非常に重要であるという点です。たとえば、問題に直面した際に「どうすれば上手くいくか」という問いよりも、「ボールの回転はどう変化しているか」といった具体的な質問をすることで、プレイヤーの技術向上に大きく影響を与えたというテニスプレーヤーのコーチの逸話があり、問いの立て方が結果に与える影響は大きいと感じました。
また、コンセプトを明確にすることの重要性についても言及されていました。たとえば、「幕の内弁当」と「焼売弁当」のどちらがよく売れるかというと、実は万人向けの幕の内弁当ではなく、明確なコンセプトを持った焼売弁当がより好評だというデータが示されているそうです。このように、凡庸なコンセプトよりも、尖ったコンセプトを持つことの方が重要だと著者は強調していました。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2024年9月14日
- 読了日 : 2024年9月14日
- 本棚登録日 : 2024年9月14日
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