ナミヤ雑貨店の奇蹟

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本棚登録 : 9348
レビュー : 1464
著者 :
まろんさん は行の作家   読み終わった 

店じまいした古い雑貨屋に、コソ泥3人組が忍び込んだ夜。
どういうわけか店のポストに悩み相談の手紙が届き、過去と未来が繋がって。。。
奇蹟のような一夜を、心から祝福したくなります。

奇蹟の発端となったのが、ナミヤ雑貨店の「ナミヤ」を「ナヤミ」と
読み違えた小学生からの可愛らしい悩み相談を
店主の浪屋さんが受け流さず、親身になって答えてあげたこと。
その一件をきっかけに、彼は数えきれないほどの悩み相談を受けることとなるのですが
他愛のない相談から生死にかかわるような深刻な相談まで
ひたすら丁寧に返事を書く、この浪屋さんが素晴らしい。
生協の白石さんに、昭和の恥じらいと勤勉さをさらに加えたような。

浪屋さんが、なんの見返りもないのに、時には夜を徹して返事をしたため
相談者がその後、不幸になっていないか気を揉み
自分の死後のことまで事細かに気を配ってくれたおかげで
繋がるはずのなかった縁が繋がり、ある女性は未来に救われ
自暴自棄になっていたコソ泥たちは、自分たちが変えた過去に救われるのです。

平凡な日々の中で、その時その時、自分ができることに骨身を惜しまず
丁寧に生きた、ただの雑貨屋の主が起こした美しい奇跡。
素敵です。

レビュー投稿日
2013年8月21日
読了日
-
本棚登録日
2013年8月11日
27
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『ナミヤ雑貨店の奇蹟』のレビューへのコメント

だいさん (2013年8月21日)

>生協の白石さんに、昭和の恥じらいと勤勉さをさらに加えたような。

これ、笑っていのかどうか?悩みます。

まろんさん (2013年8月23日)

だい▽さん☆

あらまあ、だいさんを悩ませてしまいましたか!
できましたら、誰もいないところで密やかに笑ってみてください♪
私も、だいさんがくふふ、と笑っている姿を想像して
こっそりうれしがりたいと思います。

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