ビブリア古書堂の事件手帖3 ~栞子さんと消えない絆~ (メディアワークス文庫)

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本棚登録 : 12691
レビュー : 1483
著者 :
まろんさん ま行の作家   読み終わった 

ついに栞子さんとふたりっきりでお酒を飲むまでになり、
酔っぱらった姿まで目の当たりにし、
ふたりだけのお出かけ率も大幅にアップした五浦くん、おめでとう♪
せっかくキミの前ではすねたりふくれたりしてくれてるんだから、
もうちょっと積極的にがんばりましょう!

妻にさばさばと出ていかれた夫が、失くした愛の記憶を重ねて執着するのが
変わらぬ愛を描いた、ロバート・F・ヤングの名作『たんぽぽ娘』だったり、
第二話の『タヌキとワニと犬が出てくる、絵本みたいなの』では
初期の挿絵と、本がポピュラーになってからの挿絵のギャップがカギになったり、
第三話『春と修羅』では、金銭的な価値云々ではなく、
本当にその本を愛する人にこそ大切にしてきた本を遺したいと願った
故人の遺志が事件を引き起こしてしまったり

相変わらず、本を愛してやまない読者の琴線に触れるエピソードが心憎い♪

前巻からあれだけひっぱってきた『クラクラ日記』の秘密が
勝手に思い込んでいたような風情のあるものではなく
あまりにイマドキというか、味も素っ気もない仕掛けだったのには拍子抜けだったけど

結婚するとき『たんぽぽ娘』を夫にプレゼントし、
婚約者に贈る本を探しているお客にも、迷わず同じ本を薦めたという
栞子さんのお母さんが、家族を捨てても平気な、情のない人だとは
どうしても思えなくなってくる、ビブリア古書堂シリーズ第3巻。

レビュー投稿日
2012年11月10日
読了日
2012年11月10日
本棚登録日
2012年11月10日
12
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『ビブリア古書堂の事件手帖3 ~栞子さんと消えない絆~ (メディアワークス文庫)』のレビューへのコメント

HNGSKさん (2012年11月14日)

栞子さんが、お酒飲めるなんてびっくりですよね。
わたしは、「春と修羅」の栞子さんと昴くんのやり取りが大好きです。

まろんさん (2012年11月15日)

あやこさん☆

ほんとうに!
飲めるとしてもせいぜい梅酒くらいかな?というイメージだったので
日本酒、しかも銘柄指定という予想外の展開にびっくりしました。
「春と修羅」の昴くん、第一印象はとっつきにくい、無愛想な感じだったのに
やることは律儀で、宮沢賢治をほんとうに敬愛しているのがわかって
なんだか愛おしくなってしまいました♪

nico314さん (2013年2月21日)

1,2巻とは違う印象を3巻に持ちました。
謎解きにあった軸足が、人間関係に移ったような。読んでいる最中は、謎解きの巧みさみたいなものが薄いな、と思ったけれど人の厚みが増したような気がします。

まろんさん (2013年2月22日)

nicoさん☆

確かに確かに!
謎よりも人の繋がりに重点が置かれてきましたよね。
今日、第4巻の発売ですけれど、栞子さんとお母さんの溝は
果たして埋まっていくのでしょうか?!気になりますね~!

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