まほろ駅前番外地

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本棚登録 : 4666
レビュー : 800
著者 :
まろんさん ま行の作家   読み終わった 

前作『まほろ駅前多田便利軒』は読んでいたのだけれど、
ドラマ化されるのはこちらの『番外地』のほうなのだと聞いて
あわてて手に取った、またしても計画性のない私。(間に合ってよかった!)

前作を読んだのはかなり前なのに、登場人物が皆、くっきりと印象に残っていて
あれ?これって誰だっけ?という人が一人もいないあたりが
敬愛する名作漫画で培われた、しをんちゃんのキャラクター造形の素晴らしさです♪

若くして、裏の世界では冷徹な仕事ぶりで通っているのに
イラつきながらもママには寛容で、恋人の清海にはバランスのとれた和食を作り
サンドイッチのお弁当まで作って夏期講習に送り出し
飼う気のなかった子猫のために猫用品をごっそり買い込んで帰宅する星くんが素敵。

多田が息子のふりをして見舞っていた曾根田のおばあちゃんが
「まほろばキネマ」の看板娘で、遠い昔、映画のような「ろまんす」に身を焦がしていたり

バスの間引き運転追及が生き甲斐の岡老人の陰で、実は奥さんが
聖母マリアの如き慈愛あふれる視線で多田と行天の仲を見守っていたり

倍も年上の夫に恋し続けた挙句に死なれた未亡人に、多田が久しぶりに恋したり

無関心な親に放置され続けている少年、由良のことは気にかけて
なにかとちょっかいを出す行天が、泣き叫ぶ幼児には発作的に怒りを爆発させたり

まほろの懐かしい面々が、思いもかけない過去や新しい一面を見せてくれて
もう、楽しくてたまりません♪

それにしても、多田の恋は発展途上のままだし、ラストの「なごりの月」に
行天の今まで見えなかった一面を突如として垣間見せちゃってるし、
しをんちゃんたら、続きを書く気満々ね?!と
ファン心理をくすぐってやまない筆遣いが心憎い、『番外地』なのでした。

レビュー投稿日
2013年1月4日
読了日
2013年1月2日
本棚登録日
2013年1月4日
17
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『まほろ駅前番外地』のレビューへのコメント

円軌道の外さん (2013年1月28日)


ドラマ観てますか〜?

もうめちゃめちゃ
ハマってます(笑)(^O^)


切なさと笑いが絶妙に絡まって
平成の傷天(傷だらけの天使たち)として
後世に語り継がれるドラマになりそうな予感が
今からヒシヒシとしてます(笑)♪
(ロケ地巡りしたいっ!)


あっ、瑛太繋がりで
木10の
「最高の離婚」も
イチオシです(笑)


まろんさん (2013年1月28日)

円軌道の外さん☆

観てますよ~もちろん!
ごちゃごちゃした事務所兼自宅(?)で
うだうだしてるふたりを観るのが楽し過ぎて♪
逆回しを使ったオープニングとか
テーブルをはさんで向かい合ったふたりの
何気ない仕草が可笑しくてしょうがないエンディングとか
細部までものすごく凝っているのもうれしいですよね!

そして「最高の離婚」も、張り切って観てますよ~。
最初の、瑛太が歯医者さんで聞かれもしないのに
奥さんの愚痴を延々としゃべりまくるシーンから
くすくす笑い通しでした。
あんなに無駄に饒舌な役って、瑛太にはめずらしいですよね。
ドラマの内容に沿って、ちょっとずつ変わっていくエンディングも素敵♪

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