田舎の紳士服店のモデルの妻

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本棚登録 : 658
レビュー : 145
著者 :
まろんさん ま行の作家   読み終わった 

主人公梨々子が、夫の鬱病を機に、
夫の実家のある田舎に引っ越してからの10年を
2年ごとのエピソードで辿っていく物語。

引っ越しの際に贈られた10年日記のページが各章の扉絵になっていて、
10章では一番下の行になっているのが
梨々子の10年を追ってきた読者の感慨を誘います。

東京で、「いい幼稚園」のママ友仲間の価値観から外れない暮らしこそが
何よりの幸せの基準だと信じていた梨々子が
どこにいたって人はひとりなのだ、と悟った上で

人生は持ち時間が尽きるまで編み物をするようなもの。
人と交わることで編みかけのセーターの模様が少しずつ変わってきている

と、10年かけて踏み出す一歩が清々しい。

親が子どもに与える影響の大小や、
夫婦として「わかり合う」ことへの固執などについての
梨々子の(というか、著者宮下奈都さんの)独白に
とても腑に落ちるものが多く、深く共感しました。

レビュー投稿日
2012年6月1日
読了日
2012年5月31日
本棚登録日
2012年6月1日
7
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