王妃の帰還

3.76
  • (82)
  • (198)
  • (152)
  • (16)
  • (2)
本棚登録 : 1078
レビュー : 192
著者 :
まろんさん や行の作家   読み終わった 

スクールカーストを描いてるのに、なぜかカラッと明るくて
「さあ、次はどう来る?!」とわくわくしてしまう、不思議な本。
『ベルサイユのばら』や『おにいさまへ・・・』が大好きだった方、必読です!

美貌とプライドで聖鏡女学園中等部2年B組の頂点に君臨していた滝沢美姫。
彼女がちょっと調子に乗りすぎて起こした「腕時計事件」で姫グループから蹴落とされ
主人公の範子が属する地味グループに身柄を押し付けられて。。。

なんといっても面白いのが、フランス革命オタクの範子の視点。
彼女の脳内では、滝沢美姫はもはやマリー・アントワネットのごとき王妃!
腕時計事件でクラスのみんなの前で王妃がつるし上げられるホームルームは
まさに、コンコルド広場での公開裁判。
王妃の権威が失墜した今、姫グループの居城に
恐れを知らぬゴス軍団が攻め入ったら・・・と、あわあわする。

姫グループ、ゴス軍団、ギャルズ軍団、チームマリア、地味グループと
5つの階級が入り乱れ、スキャンダルを起こせば移籍を余儀なくされて
移籍先でさらにまた新たな火種となるあたりは
フランス革命というよりはAKBのあれやこれやみたいで、くすくす笑いが止まりません。

お情けで地味グループに入れてもらったにもかかわらず
全く空気が読めなくてわがまま放題の王妃。
グループ内平和を取り戻すため、総力を上げて王妃をプロデュースして人気者に祭り上げ
姫グループに帰還させようと作戦を練る範子たち。

「ギロチン」・「マカロン」・「王政復古」など、
マリー・アントワネットの面影が浮かんでは消えるような章タイトルも楽しく
身も蓋もないいじめを受けても、知恵を絞り、行動に移して
したたかに乗り越えていく少女たちが眩しい、ちいさな革命の物語です。

レビュー投稿日
2013年4月18日
読了日
2013年4月15日
本棚登録日
2013年4月18日
16
ツイートする
このエントリーをはてなブックマークに追加

『王妃の帰還』のレビューをもっとみる

『王妃の帰還』のレビューへのコメント

harutaku22222さん (2013年6月1日)

フォロー&コメントありがとうございます!
柚木さんの本は最近知ったばかりですが、どれも面白い話ばかりで、好きな作家さんの1人になりました。
文章を書くのが苦手で、レビューも短文になりがちですが、こちらこそ、よろしくお願いいします!
私も近くに読書友達がいないので、うれしいですw

コメントをする場合は、ログインしてください。

『王妃の帰還』にまろんさんがつけたタグ

いいね!してくれた人

ツイートする