主人公は世の中を中途半端に生きる二人の男、物語は「指」と「飯」の2篇あるが、どちらも日々ダラダラと過ごしている男が、ちょっとした騒動に巻き込まれてしまう。自分には関係ないと言い聞かせながらも自分と関わる人間たちの影響で少しずつ成長していく物語。巻き込まれる出来事は大規模ではないが、強がっているが臆病で人生の負け組みと言われる主人公が感情的に他人のために必死になる成長が読者を熱くさせます。ストーリーもわかりやすく、なにより登場人物が全員が憎めない人物ばかり。少しカッコつけていて、どこか温かい、情にあふれる物語です。
読書状況:読み終わった
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重
- 感想投稿日 : 2011年12月20日
- 読了日 : 2011年12月20日
- 本棚登録日 : 2011年12月20日
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