消えた消防車 (角川文庫 赤 520-3)

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本棚登録 : 90
感想 : 12
5

母に勧められて読んだ。
作者はスウェーデン人で、スウェーデンが舞台なため、人名、地名が難しく、異国情緒を掻き立てられた。
地名と人名が似ていたり、よく登場する人物の名前が面白く、その性格を表しているように感じたりと、固有名詞に翻弄された。
他のミステリー小説では、頭の良い探偵や警察官が事件を解決していくが、この本では登場人物が多く誰が主役かわからない。
さらに、皆やる気のない感じで、なかなか事件が解決しない。重要な情報を握っていそうな人が休暇で3週間帰ってこないので帰るまで待つとか、担当者本人が休暇に出て事件のことなど忘れてしまうとか、とにかく気が抜けている。また舞台となっているストックホルム警察ではない警察官が重要な役を演じたりと、とにかく登場人物が多い。しかし、読み進むにつれて個々の性格もだんだんわかり、さらに人間関係も理解できた。
タイトルが二重の意味を持っているというところもしゃれていて面白かった。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ミステリー
感想投稿日 : 2022年7月22日
読了日 : 2022年7月21日
本棚登録日 : 2022年7月22日

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