ねじまき鳥クロニクル〈第2部〉予言する鳥編 (新潮文庫)

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本棚登録 : 12750
レビュー : 616
著者 :
鈴蘭さん 村上春樹   読み終わった 

内容(「BOOK」データベースより)
致命的な記憶の死角とは?失踪したクミコの真の声を聴くため、僕は井戸を降りていく。

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さらりとした紹介ですなw
第2部では、またたくさんの不思議な展開が待っています。
まず、ついに奥様の失踪がはっきりとした形となって現れます。

と言うか本気で帰って来なくなります。

そして主人公は、この時点ではまだ状況の把握が出来ず、
理解もできず、ただただ茫洋と日々を過ごします。

その間には、井戸に魅せられた主人公が、
近所の美少女の家の前にある空き家の井戸に入り
(間宮中尉の影響?)、そこから「現実でない世界」に入り込みます。

そこでは(たぶん)テレクラ電話の女性がいて...
それから加納クレタと言うマルタの妹がいて...

妻の兄である綿谷昇(失踪した猫の元の名前)が夫婦の問題に介入してきて
主人公はそれに反発を覚えまた暗く深い闇を知り、
奥様を取り戻すべく動き出します。

このへん、「羊をめぐる冒険」ぽいですね。
ただこの作品の主人公はそれほど遠くへは行かないですが。
(現実じゃない世界には、同様に辿りつきます)

途中で、札幌で出会ったギター弾きの男に殴られるしーんがありますが
それはやっぱりバットを持たせる必然性かな?

で、井戸にしょっちゅう入るのですがここで学校に行ってない美少女(笠原メイ)との交流が描かれます。

で、なんでかまた加納マルタと性的な行為があったり。

笠原メイの言葉じゃないけど、なぜか女性に囲まれますね。
村上春樹の主人公って。

で、井戸の中の非現実世界から、彼は顔にあざを作って帰ってきます。
そのあざが多分きっかけで、この後また不思議な女性と出会い...

ついに「ねじまき鳥クロニクル」が明かされる...のですが
そこには間宮中尉の手紙が重要な意味を持ってきます。

間宮中尉は、先の本田さんとノモンハンで秘密作戦を決行した仲間でした。

そこでロシア兵に見つかり、おぞましい拷問を見、
井戸で生命を絞りつくされ、本田さんに救出されます。

そして中国大陸で見た戦争の実態を細かに描写するのですが...

ここで村上春樹が中国で人気なことを思い出しました。

この作品では、日本兵が中国人にした(であろう)残虐な行為も書かれています。

中国の方はこれを見てどう思うのだろう...
それともその罪の行為があったことを悔恨の気持ちを持ってストレートに書かれた作品だから人気なのだろうか...

純粋に気になったのでした。

奥様はまだ見つかりません。

レビュー投稿日
2015年6月26日
読了日
2015年6月26日
本棚登録日
2015年6月23日
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