八月の博物館

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本棚登録 : 249
レビュー : 32
著者 :
O.Kさん 文学(作者名:さ行)   読み終わった 

16世紀のエジプト考古学者オーギュスト・マリエット。その物語を描く作家(トオル)と、作家自身の小学六年生の時代のトオル(亨)。いくつもの視点から織り成される瀬名氏のSF小説。

ちょっとネタバレですが、既に挙げた視点の他にも、さらにその作家のトオルを描く作家(本当の未来のトオルという位置付け)も登場してますます複雑。しかも、その関連性そのものを物語の中で言及した上で、物語自体の解決のキーともなるという、ある意味かなり挑戦的な作品です。・・・って、読んだ人にしか意味が分かりませんよね、このレビュー。

SF的な要素については、表紙や巻末の「故 藤子・F・不二雄先生に捧ぐ」の言葉からも分かるように、ドラえもんを思わせる設定や表現が随所にでてきます。ミュージアムはどこでもドア?満月博士って魔界大冒険ですよね。個人的には大好きです。瀬名氏は、後にドラえもんの鉄人兵団の小説版を書かれるんですが(既読)、ホントにドラえもんがお好きなんだなあ、と思います。

また、この小説は後に戯曲「アイーダ」の原案でも有名になる考古学者、オーギュスト・マリエットを視点とした16世紀エジプトの時代小説の要素も持ちます。本当に盛りだくさんで、一回では全てを吸収しきれない、そんな小説かもしれません。

レビュー投稿日
2013年2月11日
読了日
2013年2月11日
本棚登録日
2013年2月3日
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