「絶望の時代」の希望の恋愛学

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  • KADOKAWA/中経出版 (2013年12月25日発売)
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気がつくと既に<絆コスト>を支払っているのが<内発性>です。50
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相手のその都度の反応に一喜一憂する「細かさ」や、相手の言葉をいちいちリテラルに理解する「硬さ」は、相手を必ず不幸にします。58
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感情の振れ幅を大きくすることで<変性意識状態>に誘導します。83
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日常的リアリティに素朴に洗脳された主人公と観客を批判するところです。

「日常的リアリティに洗脳されているからこそ、洗脳者によって振り回されるのだ」とね。
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「世界ワンダーランド化のためのナンパ」へ、というステージの移行が、今は必要なんだと思います。122
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立石くんは「うまくいったらいいや……」みたいなスタンスじゃないですか。「自ら何かを切り開いていこう」という感じが見えない。142
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期待が外れて当たり前。だからどんどん期待する。

経済取引じゃないんだから、信頼ベースで行くんです。148
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「相手の世界に合わせない」こと。153

自分が相手にとって魅力的であるには、まず自分が魅力的な世界を知っていないと始まりませんよね。157
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自己防衛もまた、損得勘定の自発性にすぎません。160
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僕は「社会学者が社会を知らないなどあり得ないから、社会を知る必要がある」と思った。167

「自分がなぜナンパをしなければいけないのか」

学びへの強い動機は、学ばなければならない必然性についての、恣意的ではない体系的な理解があって初めて、持続可能になります。

ハングリー精神のような抽象的な動機は、ハングリーじゃなくなったら、それで終了でしょう。168
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「あなたのキスは『自分のことをわかって!わかって!』というものだから、あなたとは付き合えない。あなたのお母さんの代わりになる人はいないのよ」177
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女の子の言うことを聞いて「してあげている」と思っているんですよね。

女の子じゃなくて「自分がやるべきこと」に目を向けたときに、自分は変わる。181

自分のなすべきこと、つまり女の子を<ここではないどこか>に連れていくことだけを、徹底的に考えるんです。182
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彼らは切実な欲求や情熱が沸いていないままナンパを続けてしまう。200

言葉を換えると、シンジさんは「黒光りした戦闘状態」なのに、彼らはそうじゃない。201
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「黒光りした戦闘状態」は身体を使ってつくり出せるんです。

ナンパをする前に正拳突きを100回!とかやったらどうだろう?201
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相手があなたをどう見ているかを気にすることではない。

相手があなたならぬ世界をどう感じているのかを、あなたが理解できること。267

あなたは世界の中でどうでもいい存在――イエスの言う貧しき者――です。

あなたにどれ程の内なる光が宿るかだけが、全てを決めるのです。268
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読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 宮台 真司
感想投稿日 : 2014年9月11日
読了日 : -
本棚登録日 : 2014年9月11日

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