日本の原発技術が世界を変える (祥伝社新書)

  • 祥伝社 (2010年11月30日発売)
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泥縄知識仕入れその2。

読み始めて「お、これは原発推進派か?」と思ったのですが、
著者曰く、「原発批評家」とのこと。
一番ずるい立ち位置やないか。。。

まぁ良く解りました。
日本の技術力はすごいということも、韓国に負けてはいけないってことも。

でも、根本的に「同じ土俵でずっと相撲を取り続けてはいけない」
というところが抜けていると思います。

著者のご指摘の通り、日本という国は実は「コーディネート」ということが非常に下手。
本著では、政治的なコーディネイトのことを指摘されていましたが、
民営会社単独でも、商社でも、世界的に見ると下手な国だと思います。
これは、多分国民性の問題だと思います。

唯一上手くいってるのは、車業界くらいではないでしょうか?
(でもこれも、「メカ」すり合わせ技術が上手くいってるだけだと思う。
(日本人以外は、あんな沢山のメカ部品の管理は出来ない。
(&今後、電気自動車になったら、日本はまっさかさまに落ちていきます。

なので、背後から走ってくるものに気づいたら、他の道を探す必要がある国民なのです。

キーパーツを高く売って、「ほどほどに儲ける」技術しか、日本にはありません。

なので、いまさら原発に固執しても、もうだめだとぼくは思うのです。
特に、今のタイミングでは、。。。

ちなみにこの本の発刊は、2010年12月。
おお、なんというタイミング。。。

かなり原発で飯を食っている人みたいなので、次の書籍が楽しみです。。。

http://uchidashin1.blog117.fc2.com/blog-entry-26.html

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2011年4月11日
読了日 : 2011年3月25日
本棚登録日 : 2011年4月11日

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