わたしが棄てた女 (講談社文庫)

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本棚登録 : 1464
レビュー : 214
著者 :
uchidadadaさん  未設定  読み終わった 

遠藤周作の文章を初めて読んだがとても印象的だった。目に見える情景を繰り返すことで、登場人物の心情が浮かんでくる。
他人の不幸に対して、大まかに
①どうなっても自分とは関係ない
②気に留めないよう振る舞うが後ろめたさもある
③できることを行うが、自分を犠牲にはしない
④自分を犠牲にしても手を差し伸べる
という態度にわけられるとして、基本的に①〜②の姿勢の吉岡が、④のミツに惚れられてしまったばかりに、④の姿勢とともにミツは吉岡の心に深く刻み込まれることになったんだろうと思う。
ただし、現実の2人の関係性は欲望のままに女を棄てた男と、その男が忘れられない女以上というだけで、それ以上深くならなかったからこそ、吉岡を通してミツの生き方を見る私たちにも歯がゆいものが残る気がする。

レビュー投稿日
2018年4月30日
読了日
2018年4月24日
本棚登録日
2018年4月24日
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