- Amazon.co.jp ・本 (359ページ)
- / ISBN・EAN: 9784480020499
作品紹介・あらすじ
月夜の緑の草原や、青い海原の底で、バラエティーに富んだ妖精たちと人間が織りなす詩情ゆたかな物語のかずかず。アイルランドで何世紀にもわたって語りつがれ、今なお人びとの心に息づいている祖先ケルト民族のさまざまな民間伝承や昔話のなかから、妖精譚のみを収めた古典的名著。付録にイエイツの「アイルランドの妖精の分類」を収録。
感想・レビュー・書評
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再読。妖精というとこの本の表紙絵にあるような、いわゆる「フェアリー」的なヤツを思い浮かべちゃうけど、本の中にはこんな羽のついたふわふわした子は一切出てこない。意外と邪悪だし、ゴースト寄りのものも多い。
レプラホーン、メロウ、バンシー、プーカなど、定番の妖精は、どちらかというと日本でいう「妖怪」に近い気がする。悪戯する系(河童とか)もいれば、善良なのもいるし(座敷童的な)、人魚的なやつも世界共通。
人魚(メロウ)が帽子がないと海に戻れなくて、羽衣伝説風の展開になるのは興味深い。あと日本昔話の「こぶとり爺さん」そっくりの話もあるのもビックリ。
アイルランドは他国に比べたら聖パトリックのおかげで古い妖精たちが迫害されず共存できたと言われていますが、それでもやっぱり、キリスト教的なものに侵食されているなあという印象はかなり受ける。確かに妖精の存在は否定されてはいないけど、神様に祈ったり司祭様に言いつけたりしたら逃げていくものとされていて、正直やっぱり下位の悪魔みたいな扱いは否めないのがちょっと悔しい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
※2005.2.27売却
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10/31はハロウィン
ハロウィンの原型となった「サウィン」は、ケルトのお祭りのこと。 -
挫折
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読みきってない
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アイルランドの妖精のイメージが随分変わった。あまりにも知らなすぎた。
これまでは、キャラクターとしてのおちゃらけた気のいい妖精のイメージを持っていたが、ゾッとするような不気味な世界にページを捲る手が止まらない。
高圧的な態度や、死体を無理やり背負わされるなど…。
アイルランドの人々にとって、恐怖の対象でもあったことに驚き。 -
アイルランドに伝わる、妖精に関する伝承や詩を集めた本。
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中学時代に読んでアイルランド文学に興味を持ったきっかけの一冊。
読み物として面白いというよりは、遠野物語的な楽しみの本という位置づけでいる。
背筋が薄ら寒くなるような恐怖感も共通。 -
死体を背負わされる話が面白かった。