傷を愛せるか 増補新版 (ちくま文庫)

  • 筑摩書房 (2022年9月12日発売)
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本棚登録 : 4330
感想 : 133

心が弱っている時に読むと一定の効果があると思う。少し救われた文節もあったが、終盤、[本当の非日常の話]にあった、「だれかに非常に腹が立つときは、自分がやりたいのにできないでいることをその人がしているからだ」という文書がある。そして、こう続く。「確かにそうかもしれない。怒りとは相手に対する羨望でもありうる、自分が我慢せずやっている人に、人は羨みつつ腹を立てる、我慢強い人は、我慢しない人には我慢ならないのだ」と。そういうことなのかなと思いつつ、この文章は印象的でした。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2022年12月5日
読了日 : 2025年1月8日
本棚登録日 : 2022年10月23日

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