いつか見た、妙にリアルで奇妙な夢のよう。
そんな表現がよく似合う短編集です。
ほら、夢の中の自分って、目の前で起こるヘンテコな出来事を違和感なく受け入れてたりするじゃん?
各話の主人公の視点で物語を味わっていると、まさにそんな気持ちにさせられる。
冷静に考えれば狼や連続殺人鬼が襲ってくるなんて異常事態だしプファイフェンベルガーなんて俳優いないしストーカーが電話かけてきたら通報通報!!って感じなんだけど、主人公の淡々とした視点で見ると「あるかもしれない日常」に見えてしまう不思議。
足元がぐらつくような読後感でした。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
キンリミ
- 感想投稿日 : 2021年2月17日
- 読了日 : 2021年2月17日
- 本棚登録日 : 2021年2月3日
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