火葬国風景 (創元推理文庫)

著者 :
制作 : 日下三蔵 
  • 東京創元社 (2015年9月12日発売)
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本棚登録 : 82
感想 : 5
4

決して文章が美しいわけでも構成が練られてるわけでもないのに、何故だか「すごい」と思ってしまった。
作品ごとのムラは多いし筋書きは荒唐無稽なものがまぁまぁあるんだけど、そのばらつきがある種の「あやしさ」として魅力的に映る。

『恐ろしき通夜』、最初は「毒でも盛ってんのかな?」って予想しながら読んでたけど、まさかの毒よりヤバいものだった。えっぐい。でもそういう話好き。

『火葬国風景』の終わり方は打ち切り漫画レベルの唐突さなんだけど、そこが逆に想像をかき立てるというか。

『十八時の音楽浴』いやこれ名作ですよ。お手本のようなディストピアSFの世界で繰り広げられる、今ならポリコレに配慮してこんなこと書けないんだろうなっていう倒錯的な愛憎!

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説の棚
感想投稿日 : 2020年11月2日
読了日 : 2020年10月26日
本棚登録日 : 2020年10月29日

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