フロレンティーノ・ロダオ『フランコと大日本帝国』晶文社、読了。第二大戦下のフランコ政権は基本的に枢軸国に傾く中立。しかし内憂外患の大戦は欧州戦線の戦況に応じて立場をコロコロと変えざるを得ない。その当時、日本とはどのような関係だったのか。本書はこれを実証的に論ずる待望の一冊。
フランコ政権は、太平洋戦争勃発時、反米感情を背景に日本のフィリピン占領を歓迎するが(対米諜報にも協力、戦況の悪化は、連合国支持へと傾いていく。戦時下国際関係論において日西関係の論書は少ない。本書はその機軸となる一冊だ。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
ナチズム・全体主義研究
- 感想投稿日 : 2013年7月20日
- 読了日 : 2013年7月20日
- 本棚登録日 : 2013年7月20日
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