残映

  • 文藝春秋 (1995年7月20日発売)
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なんとも腹におちない。歌吉シリーズから手を伸ばした杉本さん短篇3つ。「残映」「影男」「供先割り」。とくにこの「供先割り」のラスト…正八マダオすぎ…。こんな嫌がらせをして殿の胸がすくと思うたか!と張り飛ばしたいわ。斬られてそのことも気付かず死んでいったろうからなおさらやりきれないわー。こんなことして、さらにその不届者が安藤が以前気に入って使っていた籠の供の者だと知れようもんなら、さらに殿様にいわれなき汚名を着せたことだろうよ。「影男」もすごいモヤモヤしたまま終わるし。。。社会風刺をするならきっちり責任とれる覚悟でやりたいよね。自分を影ぼうしと無力に思うならそれを世過ぎにするのやめればいいのに。モヤモヤー。「残映」はまだラストがすこしは上向きだけれども。。不幸続きの瑞枝は申し出を受けたかしらね。世が世ならお殿様が幕府の瓦解で職人となって生き抜く設定はすごく好いのだが。。くらいくらーいきもちになる1冊だわ。うーん、、杉本さん、ちと、苦手かもしれない。。。。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 時代もの
感想投稿日 : 2010年10月16日
読了日 : 2010年10月20日
本棚登録日 : 2010年10月16日

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